第25回難民古着支援プロジェクトでは全国より5991箱の衣類が集まり、タンザニアにあるブルンジ難民キャンプに届けました。
これまではタイの難民キャンプを支援先としていましたが現地受入の都合により、2017年度からアフリカ・タンザニアのブルンジ難民キャンプに6月の募集期間直前に支援先を変更いたしました。支援先が確定しないままの状況で、例年より支援のご協力を呼びかけていなかったにもかかわらず、たくさんのご協力を頂き、誠にありがとうございました。

みなさまから送られた古着は2017年10月末にはタンザニアの都市・ダルエスサラームからキャンプのあるキボンド地区に送られ、その後配布の調整などに長く時間がかかりましたが2018年4月末に無事、難民キャンプでの配布が完了しましたので大変遅くなりましたが、ご報告させていただきます。

<ブルンジ難民キャンプについて>
ブルンジでは2015年の大統領選挙以降、国内での情勢悪化により暴力から逃げてタンザニアに避難してきました。最近ではタンザニアに到着する隣国からの難民の流入が減少したにもかかわらず、ブルンジ難民が数多く残っており、タンザニアはブルンジ難民の最大の拠点となっています。
古着の配布を行ったムテンデリ難民キャンプは2016年1月14日に開設され、現在44,000人以上のブルンジ難民が生活しています。

 <衣類の重要性について>
多くの難民が収入を得るためのアクセスができないキャンプ地に住んでおり、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所・国連機関の一つ)などの機関による援助に頼らざるを得なくなっています。わかちあいプロジェクトから届いた衣類はUNHCRとの調整のための度重なる協議の結果、現地パートナーのTCRS(Tanganyika Christian Refugee Service)により、ムテンデリ難民キャンプに住む8,895の家族、44,207人の人々に配布されました。配布には3週間を要しましたが、自分の順番を待つ難民の長い列は衣類の重要性を痛感するものでした。

タンザニア難民キャンプ タンザニア難民キャンプ 

 

 

 

 

 

 

 

タンザニア難民キャンプ 衣類の配布に集まった方の多くは、子供たちが適切な服を着ていることを願ってます。 ブルンジからの難民であるナディシミエア・アグネス氏は、「穴や破れのないまともな服を着た他の子供たちを見ると、自分の子に対して十分な衣類を与えることができなく申し訳なく感じている」と話し、 「それに、毎日同じ服を着るとほこりや細菌が発生し、子供たちは病気になります」と彼女は付け加えて、服と健康のつながりを強調しました。

 

 

わかちあいプロジェクトからの衣類の支援は、生活の上で基本的な必需品の一つを提供し、彼らの尊厳を守るべく生活を送ることを可能にします。
この度はタンザニアで避難生活を送るブルンジ難民へ衣類のご支援をいただき、本当にありがとうございます。
引き続き、ご支援宜しくお願い致します。

タンザニア難民キャンプ 古着配布の様子

タンザニア難民キャンプ