開発途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することにより、生産者の自立を支え、途上国地域の発展と環境保全に繋がる「フェアトレード」。近年は持続可能な開発目標(SDGs)の達成手段の一つとして、注目が集まっています。
◆オリンピックとフェアトレード
オリンピック・パラリンピック競技大会において国際フェアトレード認証製品の使用を促す調達基準は、2012 年ロンドン大会で初めて本格的に取り入れらました。競技会場や選手村などで提供されるコーヒー、紅茶、バナナ、砂糖がすべて国際フェアトレード認証を受けたものであることが義務付けられた結果、6 週間の同大会会期中に提供された国際フェアトレード認証産品の推定数量は、バナナ1000万本、コーヒー1400万杯、紅茶750 万杯に上りました。(参照:特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン発表資料)
続く2016年のリオデジャネイロ大会でも、調達基準に国際フェアトレード認証製品が採用されたほか、同大会の会期中にリオの町が「フェアトレード・タウン」に認定され、その様子が報道センターから世界中へ発信されました。
(※フェアトレード・タウンとは、市民・行政・企業や商店・学校など街ぐるみでフェアトレードに取り組むことを宣言する自治体で、ロンドン・パリ・サンフランシスコなど大都市を含む1800以上の街が認定されています。日本では2020年1月現在、熊本、名古屋、浜松など6都市)
これにより、世界大会の開催地から、MDGs続くSDGsが目指す世界の実現に繋がる具体的な活動が世界へと発信されました。オリンピック閉会後も、国際フェアトレード認証製品の市場規模が大きく拡大し、人と環境に配慮した持続可能な調達と消費を重視するライフスタイルが社会へ浸透することとなりました。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、「持続可能性に配慮した農産物の調達基準」において、「持続可能性に資する取組に基づいて生産され、トレーサビリティが確保された農産物の認証スキーム」として、国際フェアトレード認証を選定しています。同大会でフェアトレード認証製品が採用されれば、大都市東京がフェアトレードそして持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組むことを、世界へと伝えることができます。
◆カフェ・レストランでフェアトレードを始めよう!
国際フェアトレード認証の仕組みを日本で初めて導入した一般社団法人わかちあいプロジェクトでは、同大会の会場や選手村での調達のみならず、東京の町全体、そして日本全国にフェアトレードの輪が広がるよう、様々な国際フェアトレード認証製品を送り出しています。
今回発売した業務用フェアトレード焙煎コーヒーは、1kg入り全8種類。
1993年に日本で初めて国際フェアトレード認証を取得した焙煎コーヒーの「メキシコ産カフェ・マム」をはじめ、エチオピア産、コロンビア産、グアテマラ産、ブラジル産など幅広い品揃えの国際フェアトレード認証コーヒーを提供します。
カフェやレストランなどの店舗限定とし、1kg当たり3000円~と取り入れやすい価格で販売しています。これにより、従来のコーヒーを提供していた店が国際フェアトレード認証コーヒーに切り替えることや、これまでにフェアトレードコーヒーを提供していた店がラインナップを増やすことが可能になります。
(一社)わかちあいプロジェクトでは、フェアトレードコーヒーの他にも、フェアトレードバナナや紅茶、チョコレート、砂糖、はちみつ、スパイス、調理オイルなど、カフェ・レストランで使用できる様々な国際フェアトレード認証製品を販売しています。
https://www.fairselect.jp/
フェアトレード商品に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
一般社団法人 わかちあいプロジェクト
〒135-0001 東京都江東区毛利2-2-8 誠和ビル
Tel: 03-3634-7809 (平日9:30~18:30)
メールによるお問い合わせは、問い合わせフォームより[*卸販売をご希望の店舗・団体の方は、お気軽にお問い合わせください。]