1994年から約4年間実施した、帰還難民のための牛の支給プロジェクトの次に新しく始まった学校建設支援。より長期的な教育支援という視野のもと開始されました。
わかちあいプロジェクトのパートナーNGOであるLWF(ルーテル世界連盟)のカンボジアでの活動は、1979年、共産勢力クメール・ルージュの支配後に残された荒廃した地に対するNGO協会の運動の一部として始まりました。1980年代、西側諸国からの開発援助が入らないカンボジアでLWFは農業、家畜の飼育、健康問題等を中心に活動をしていましたが、1995年以降、村レベルでの地方社会に基礎を置いた活動に方針を転換しています。そして、LWFのカンボジアでの活動の特徴は、主導権を現地の人たちに与えていることです。材料の寄付、技術提供はしても、実際の作業における計画、及び作業自体は現地の人たちによって行われています。
LWFがカンボジアで取り組むプロジェクトのひとつとしてIRDP(Integrated Rural Development Project)があります。これは、農村での貧困や病気などの問題を解決した上で、自律的に人々が豊かに暮らし、発展していけるようにサポートしていくためのプロジェクトです。主な内容として、Water Supply(井戸などによる水の供給)、Sanitation(衛生状態の改善)、Income Generation(労働に応じた収入の確保)、Health(病院など)、Education(教育)、Environment(環境面の整備)があり、これらを実現するために、地域に溶け込んで必要性を伝え、設備を建設しています。そして、私たちが学校建設で参加しているのは、この中のEducation(教育)の活動です。
学校建設ワークキャンプの実施(1999~2004)
わかちあいプロジェクトは1999年から2002年まで、LWFのこの教育プロジェクトに参加する形で、毎年ワークキャンプを実施し、日本からのボランティアが現地の村人とともに学校建設に参加する機会を作っています。建設作業以外でも村の人との多くの交流があり、参加者たちはカンボジアの村の生活などを実際に体験し、多くのことを吸収して帰国しています。
1999年 | ボランティア4名派遣
コンポンスプー県・クレイン=トム村の学校建設参加 |
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2000年 | ボランティア9名派遣
コンポンスプー県・オラル地方のTamil Kor Dontey Putrea村の学校建設参加 |
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2001年 | 2001年ワークキャンプレポート | ボランティア6名派遣
コンポンスプー県・Dok Por村の学校建設参加 |
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2002年 | 2002年ワークキャンプレポート | ボランティア10名派遣
Deum phdeak village Preah kher Commune Phnom srouch Ditrict Kampang Spew Prvinceの学校建設参加 |
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2003年 | 2003年ワークキャンプフォト | ボランティア11名派遣 | |
2004年 |