支援期間:2007~2016
支援場所:タイ国境ミャンマー難民キャンプ
難民キャンプで暮らす人々へ古着を送る
ミャンマーでは、政府軍と少数民族との間で起こった紛争や人権侵害から逃れるために人々がタイ側へ流出し、1984年に正式に難民キャンプが設立されてから30年以上となる現在も、約12万人もの人々が9つの難民キャンプで生活しています。2007年よりミャンマー難民に古着支援プロジェクトで集まった多くの衣類を送っています。食料以外の支援が行き届きにくいキャンプも多く、毎年重宝されています。
詳しくは古着支援プロジェクトの報告書をご覧ください。
タイ・ミャンマー難民キャンプについて
ミャンマーは、ビルマ国軍が支配する軍事政権下にあります。この軍事政権の中で人権は著しく侵害され、少数民族のカレン族、シャン族などは、多数を占めるビルマ族の国軍と対立し、反政府活動を行い、その結果一般の住民はタイ国境に逃れて20年以上にわたって難民としての生活を強いられています。特に1988年の民主化運動に対する軍事政権の弾圧のために難民として逃れてきた15万人がキャンプ生活しています。彼らはタイ政府から割り当てられた山間部の9の難民キャンプに住み、タイ政府内務省によって監視されています。
2007年より、ミャンマー難民の他国への移住が始まっており、人口も9キャンプで15万6千人→11万2千人と減少しています(北米、オーストリアなどに移住、日本政府も2010年移民を受け入れると公表しています)。
こどもの将来のために、移住を決める方が多いようですが、あくまで自分の故郷に帰国する道を求め、厳しい選択を迫られています。また、難民キャンプの教師など指導者層が欠けて運営が難しくなるなどの問題が起こっています。