2015年度より、地球環境基金((独) 環境再生保全機構)とアジア生協協力基金((公財)生協総合研究所)の助成を受け、ミャンマーカヤ州において、コーヒー生産で農民の経済的自立を目指す、自立支援プロジェクトを実施することとなりました。

この度、夏に予定している現地研修会の準備のため、代表の松木がプロジェクト対象の二つの村を訪問しました。現地の生産農家に、フェアトレードと有機栽培コーヒーの仕組みについてプレゼンを行い、賛同者をグループとしてまとめ、参加の意思を確認することが目的です。

まず、現地コーディネーターのミャーさんの取り合いで、ミャンマーの農業大臣にお会いしました。プロジェクト対象地のHOYAの村に行くには許可が必要ですが、好意的な大臣のおかげで、村に入れることとなりました。台風の影響か2日間雨が降りましたが、HOYAにたどり着くのはそれでも大変でした。8月の雨季に出かけるのは簡単ではないということで、8月の研修は、カヤ州の中心部ロイコーで行うこととなりました。今後のプロジェクトの際には、ぜひ大臣もお呼びして挨拶してもらえればと思っています。

カヤ州にて農家のみなさんと(中央:代表の松木、左:コーディネーターのミャーさん)

カヤ州にて農家のみなさんと(中央:代表の松木、左:コーディネーターのミャーさん)

その後、Hoya県のヤイプラ(Yaiipara)村(カトリック教会の村)とドウビャク(Dawbyku)村にでかけて、フェアトレードとオーガニックについて農民のみなさんに説明しました。そして、8月にロイコーで研修会を開くことを伝え、参加の意向を確認しました。農家の皆さんはとても積極的で、参加いただけるとのことでしたので、さっそくロイコーで会場準備に取り掛かりました。

ドウビャク村はロイコーから車で40分、コーディネーターのミャーさんと同じくバプテストのメンバーが47家族248 人暮らしています。そこで育てられているコーヒーを500kg購入してきました。このHOYAの村のコーヒーは、3か所で集めたコーヒーサンプルのうち一番美味しかったです。まだ本格的に栽培されていませんので、今後、日本のコーヒー栽培の専門家の協力を得て、栽培支援をしていきます。

カヤ州のコーヒー農家のみなさん

カヤ州のコーヒー農家のみなさん

また、Hoya地域では、今年からコーヒーの栽培をはじめたため、すぐに現金収入とすることが難しいことが分かりました。この地では、伝統的に手織りで衣類が作られているので、フェアトレードの糸を提供して、フェアトレードのコットン商品をつくり、収入源とすることができないかと考えています。草木染は、いまはなされていないが、昔はされており、村の年配の方々には技術があるということでした。村人も積極的で、年配の方々から学びたいと言っていました。

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この地で活動するには、外国人の入村の許可が必要であることや、宿舎の問題(外国人は家や部屋を借りることができない)、メールが通じにくいことなど、まだまだ問題があります。それらの課題を一つずつ解決していき、プロジェクトを進め、現地の人々の支援を行っていきたいと考えています。

 

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ミャンマー産Kayah Li Coffee (カヤ―リーコーヒー)