カクマ難民キャンプは、スーダン内戦によって発生した約3万人の難民を保護する目的で1992年に設立されました。
ケニアの首都ナイロビから約1000kmの北西部リフトバレー州、スーダン国境の町ロキチョキオから約100kmのトゥルカナ地区に位置しています。半砂漠地帯に位置し、日差しは強く日中の気温は40℃を越す厳しい環境のもと、2000年3月時点のキャンプ人口は65,642人、その6割はスーダン難民です。その他エチオピア、ブルンジ、ルワンダ、コンゴ、エリトリア、ウガンダ、ソマリアの計8ヶ国籍・多民族の難民が共生しており、今なおスーダンやエリトリアからの難民が流入し続けています。
キャンプは9年目に突入し、各国連機関、NGOの緊急援助カテゴリーからもはずされ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)もここ数年予算を大幅カットしてきています。メディアに取り上げられることもなくなり、人々の関心はとかく緊急性のある援助活動に集まりがちです。難民の避難生活は長期化し、いまだ帰還の見通しの立たない状況で、キャンプで生まれ祖国を知らない子供たちも増えています。
1992年秋、国際NGOのLWF(ルーテル世界連盟)が行っていたソマリアへの救援物資空輸の救援活動に参加したことがきっかけで、難民キャンプとの関係が生まれ、1994年からカクマ難民キャンプへボランティアを派遣してきました。
キャンプ運営の中心となっているLWFと連携し、現地でなにを必要としているかを調査し、資金を集め、毎年8名前後の学生中心のボランティアを送り出しています。
これまでのわかちあいプロジェクトのカクマ難民キャンプ支援の経緯は以下の通りです。
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ケニア・カクマ難民キャンプ |
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