タンザニア・キボンド地域は、多くのブルンジ難民がここ数十年にわたって国内の内戦を逃れてやってくる地域である。とくに1993年のブルンジのクーデター以後今日に至るまで、ブルンジ難民は続々流入している。彼らを収容するためUNHCRはこの地区だけでも5つのキャンプを建設、運営している。一番古い1993年に建設されたカネンブワキャンプ(約2万人)に始まり、ムクグワキャンプ(4万人)、ムテンデリキャンプ(4万人)、カラゴキャンプ(4万人以上)である。
前者の4キャンプにはブルンジから内戦を逃れてきたブルンジ人のフツ族が収容されている。少人数のムクグワは特殊キャンプであり、フツ族とツチ族の夫婦やその子供、またコンゴ、ルワンダからの難民、他の問題があって他のキャンプに住むべきでない難民が収容されている。
なお、どのキャンプももういっぱいで、99年12月にカラゴキャンプが新設された。現在もなお、日々続々と難民はやってくるため既にカラゴキャンプの半分は埋まっている。 (2000年 ワークキャンプ報告書より抜粋)
1993年から行ってきたケニアへの古着支援を、通関上の問題などがあり現地の要請に基づき、1997年からタンザニア・キボンド難民キャンプに送っています。
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2000年度のボランティア派遣では、猿田佐世さんが人権教育、条約集作り、古着の配給を行いました。
難民キャンプでは、食糧の配給や医療の整備等でUNHCRやNGOの能力は限界に達し、表現の自由等の人権状況にまで配慮する余裕はありません。そのうえ、国連職員が難民を殴ったりするような状況まで耳にすることもあります。
そのような状況を見て、猿田さんは法律の専門家という自分の特技を活かし、法律や人権にかかわる精力的な活動を行ってきました。
わかちあいプロジェクトは、衣類や食料など生活に必要な物資の支援にはじまり、
長期的な視点から教育、文化活動、スポーツなどへも支援を行っています。
タンザニア・キボンド難民キャンプ |
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