私は2000年7月末から10月末までの三ヶ月間、タンザニアにあるキボンド難民キャンプ(ブルンジ難民のキャンプ)でボランティア活動を行ないました。初めてのアフリカ。初めてのタンザニア。初めての難民キャンプ。初めて日本人の一人もいない土地での、初めての三ヶ月間ものボランティア。何もかも初めてづくしの三ヶ月間でしたが、本当にいろいろなことを体験できました。
私は日本の「わかちあいプロジェクト」(日本ルーテル教会のNGO)にタンザニアに送っていただき、TCRS(Tanganyika Christian Refugee Service タンザニアルーテル教会のNGO)というNGOで活動をしました。現地では、日本から送った古着・援助金等の使用状況の調査以外仕事は何も決まっておらず、何をやってもよい、好きなことを自由にやりなさいという状況でした。実際一人で行って何ができるか・・・たいしたことはできないのでしょう。でも私のモットーは「何が何でも何かやってやる」。以下、私が難民キャンプでどのようにあがいたかを報告させていただきたいと思います。
アフリカは日本から本当に遠い。難民キャンプがどういうところで人々がどのように苦しんでいて、どんな助けを必要としているか。タンザニアとはどういうところでブルンジ人はなぜ自国から逃げなくてはならなかったのか。自分が体験するまでは全く理解していませんでした。それどころかブルンジの位置やタンザニアの首都も把握していなかったように思います。さしでがましいかもしれませんが、この報告集他を通じて、自分の体験がアフリカと日本との橋渡しになればと思います。
2000年11月20日 猿田 佐世