キボンド最後の夜

高村 憲明

Kibondo最後の夜、Jesseは僕に言った。「これまでの滞在で難民キャンプがどんなものかわかったと思う。今は、比較的落ち着いている。しかし、ひとたびブルンジで戦争が起きれば、一日に何千人という規模で難民が押し寄せる。そして一日に何百人という人が死ぬ、もしそこに寝る場所と水と食料がなければ・・・。だから我々は今、緊急用に新しいキャンプを作っている。これからも、我々は君たちの支援を必要としている。」

彼らも、国連も、誰もブルンジの戦争をとめることはできない。しかし、戦争が起き、多くの人々が故国を追われてきたとき、彼らはその人々を助けることができる。彼らにもできることがあり、できないことがある。そして彼らはできることを、できる限りやっている。僕たちもブルンジの戦争をとめることは決してできない。また、難民の人たちを直接支えることもできない。しかし、日本にいてもできることはある。何気なく送った、たった一枚のTシャツが難民キャンプでは死ぬほど必要とされたりする。

タンスの奥の一枚の古着、玄関に転がる一足の靴、そんなものを心から欲する人々がいる。Kibondoには7万人、タンザニア全体で、40万人、世界では2000万人。日本にいてもできることは少ないくないと思う。”できることを、できる限り”これを続けて生きたい。