ヨルダンでの衛生キット配布事業の対象者は、受付でID確認後、衛生キットの引換券を受け取り、キット配布場所でキットを受け取ります。日々の生活の必需品であり、物価高の続くヨルダンではとても喜ばれました。

配布する衛生キット1444個はとても多い数ですが、シリア難民や迎えるヨルダン人で貧困にあえぐ人は多く、今回対象とならなかった人々も押しかけ、どうにか配布リストに自分を入れてほしいと訴えていました。現地パートナーのLWFによりますと、物資配布には必ず配布対象でない人々が来て、リストに入りたいと強く訴えるとのことでした。彼女たちの訴えを実際に見て、さらに、シリア情勢の改善がみられず支援を必要とする人々は増えると見込まれ、ぜひ支援を継続したいと思いました。

配布された用品

 

 

ヨルダン出張報告、シリア難民インタビューの続きです。
訪問した3世帯でシャンプーや石鹸など衛生用品は、使い方がわからない、転売するということはなく、むしろやりくりして自前で購入せねばならないものなので、支給はうれしいとのことでした。
最後の質問では、夫やパートナー団体LWFの男性職員に席をはずしてもらい、女性だけに質問したことがあります。生理用ナプキンです。生理用品は一か月一人1.5~2パックを使うとのことでした。配布したキットには4パック入れたので、幼い子供と夫と暮らす女性は2か月分には足りると答えましたが、妻と初潮を迎えた女児が3人いる世帯は1か月分にも不足するとのことでした。生理用品のように必要とする人が限られている物資をどう配布するか、今後の課題だと思いました。