シリア難民の子供たち、わたしも学校に行きたい

                       一般社団法人わかちあいプロジェクト 代表理事 松木傑

2011年チュニジアに始まったアラブの春は、リビア、エジプトと拡大、シリアでも反政府運動がはじまり、現在の内戦状況に至っています。シリアではすでに11万人以上の死者が出、320万人以上の人が、難民となって国境を接するイラク、トルコ、レバノン、ヨルダンに逃れています。ヨルダンは現在、55万人の難民を受け入れ、ザータリ難民キャンプは12万人の大きなキャンプになっています。しかし70%以上の人は国境周辺の、イルビッドやマフラックなどの町で、ヨルダンの人たちと一緒に生活し、救援物資の配布を受けて生活しています。
 わたしたちも、長期化する状況のなかで、支援活動ができないかと考え、すでにアンマンに事務所を置いて支援活動を行っていますルーテル世界連盟・世界奉仕部と協力して支援に取り組むことにいたしました。
 11月24日夜の便で成田を出発、翌25日昼前にヨルダンの首都アンマンに到着しました。
7つの丘があり、坂の多い、砂ほこりする町です。丘の上にローマ時代の石柱が立ち、その遺跡は7000年の歴史をもち、ヨルダン川の向かいのエリコと同じ時代から続く町であることを示しています。
 26日には朝、9時アンマンを出発して、支援を予定していますシリアとの国境近くの町、イルビッドに到着、地方政府の教育省を訪問、その責任者の方と支援を予定しています学校に出かけました。アイドン・ベイシック学校は男子の学校で、6歳―13歳の子供たち、600人が通っています。ヨルダンでは小学校から男女は別の学校です。そのうちシリア難民の子供は、35人で、180人の難民の子供たちは、入学待ちで、教室が不足しているために学校に通うことができません。教室の増築が求められています。2教室の建て増しで500万円が必要です。また、毎年6月集めています古着も今年は、シリア難民のためにも送ることを予定しています。
何卒、ご支援のほどよろしくお願いいたします。  募金画面へ ⇒→→

すし詰め状態の教室


すでにある教室の上に建て増す計画です


12万人が収容されているザータリ難民キャンプ

草木が一本も生えていない 広大はキャンプです

ローマ時代の遺跡が丘の上に建つアンマン