わかちあいプロジェクトで2012年より取り扱っているフェアトレード認証スパイスとココナッツの製造会社、
スリランカのBiofoodsを6月初旬に訪問してきました。
スリランカの都市コロンボより車で2時間半、セイロン島の中央に位置する世界遺産の町キャンディにBiofoodsはあります。

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Biofoods社について

1993年、もともとはお茶の小規模生産者をグループとしてまとめ、スリランカ国内での販売を開始。
その数年後、有機バイオダイナミック農法とフェアトレードの導入により国際市場でのビジネスの機会を得て規模を拡大、
またフェアトレード・プレミアムの活用により生産者の生活の向上、コミュニティの発展につなげてきました。

Biofoodsでは、生産者→輸入→製造→消費者までの製品の流れの中で最終的に生産者と消費者の間をつなぐこと
「Fair Trade Link」をコンセプトに掲げ、トレサビリティの透明性の確立に取り組んでいます。
 
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3つの生産者団体

Biofoodsの取り扱っている製品は主に3つのフェアトレード生産者団体より仕入れており、
メンバーは有機農法ハンドブックで農家の情報や収穫・記録を管理されています。
生産者には1種類ではなく数種類の作物を育てるようにして、
季節によって収入がなく、諦めてしまう事がないよう指導を行っています。

下記はフェアトレード生産者団体;加入件数(2014年)
①SOFA(Small Organic Farmers Association);2622件 ※現在は独立した生産者団体
②MOPA(Marginalized Organic Producer Association);1272件
③NEOPA(North Eastern Organic Producers:2013年設立):約300件

わかちあいプロジェクトのフェアトレード認証スパイスとココナッツミルクはこのうちSOFAとMOPAより仕入れています。
なんとMOPAは2014年のフェアトレードインターナショナルによるフェアトレードアワード
フェアトレード・プレミアムの活用とその成果が評価され、生産者(アジア)部門を受賞しました!

 

訪問して感じたこと…

Biofoodsでは生産者から製造工程のすべての部分で管理され、トレサビリティを明確にし、
品質向上のためルールが徹底されていました。
また、訪問した生産者は自分の仕事に誇りを持っており、どこでも笑顔で迎え入れてくれました。
スパイス生産者のおじいさんが話してくれた有機農法により親子代々受け継がれていくナツメグの木が印象的でした。
「もともと私のおじいさんの代からうちにはナツメグの木がある。この木は家族の象徴だ。
 フェアトレードにより私たちの生活がよくなった。
 これからも有機農法を、息子にもその子供達もに引き継いでいってもらいたい。」
 
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最後に…

「我々は性別、民族、宗教、障害の有無も区別しない。重要なのはメンバーであるということで個人的なことじゃないんだよ。」
Biofoodsの代表が話してくれた。
彼らはコミュニティメンバーで民主的かつフェアな取り決めによって、自らの生活をより良くするため、協同していました。

わかちあいプロジェクトの理念と似ている部分に共感し、
彼らの代々続く緑豊かな環境を守り、安定した生活が送れるように、
今後も継続して関わっていき、彼らの未来を一緒に見届けていきたい。

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Biofoodsの製品はこちら
黒こしょう
ココナッツミルク
※ジンジャーパウダー、シナモンパウダーなどの人気のスパイスは現在輸入準備中です。
 8月中旬には販売再開予定です!